紹興酒を美味しく飲む
これまで美味しい紹興酒の作り方などをご説明して参りましたが
最終回の今回はその紹興酒を美味しく飲む方法です。
紹興酒のおすすめの飲み方
飲み方のおすすめの順は
1、常温ストレート
2、35℃~36℃のぬる燗 になります。
以前は「熱燗にしてザラメを持ってきて」とおっしゃるお客様もいらしたのですが、
紹興酒はそのままの方が美味しいということが一般的に知られてきたようで、
ここ20年ほどの間にザラメをお持ちすることはほとんどなくなりました。
お酒は嗜好品ですので、飲まれる方が美味しいと感じられるのが一番ですが
ぜひ常温ストレートで一度試されてから、「味変」をされるのがおすすめです。
温度に関しても、40℃を超える温度になると酸度が鼻につくようになるので
ぬる燗までがおすすめかなと思います。
紹興酒は何年物がおすすめ?
ウイスキーなどは30年物や50年物などがありますが、これらは蒸留酒。
醸造酒である紹興酒はピークが15年程度で、限界は20年くらいだと言われています。
それを越すと徐々に経年劣化がおこり、
1、蒸発
2、アルコール度数の低下
3、お酢への変化(まさに米酢!?) がおこります。
ちなみにお酒の熟成中に蒸発して製造量が目減りしてしまうことを「天使の取り分」と言うそうです。
ちょっと素敵な響きの言葉ですね。
天使と言うからには洋酒からきた言葉かなと思いますが、
その中には世界中の酒造りに関わる人からの目に見えないものへの
感謝が込められているような気がしました。
紹興酒は何の料理と合わせるの?
紹興酒にはもちろん中華ですが、なぜ中華なのかを考えてみました。
商品のご紹介ページにも書きましたが、紹興酒には
総体的には味がしっかりしていて香りが強く、ある程度油分があるものが合いやすい
だから中国料理には紹興酒に合うお料理が多い、というのが私共の見解です。
ということは、その要素を備えている料理であれば
和食でもイタリアンでも合うのではないかと無限の可能性を感じています。
これまで盲点でしたが、イタリアンは油分やにんにくの香りが中華に通づる物がありそうですね。
個人的にはお醤油味と紹興酒の組み合わせは最強だと思っています。
皆様の「紹興酒に合わせてみようかな」と思いつく料理は何でしょうか。
ぜひマリアージュ探しも紹興酒の楽しみ方の一つに加えてください。
長い連載になりましたが、お読みいただきありがとうございました。
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